『新しいことの始め方』 作:ぶ~ちゃん
「ショートストーリーの募集が始まるぞ~」
担任の声がする。
「書いてみたい。作品を読んでもらいたい。」
だけど...なんかこわい。
私は、ひっそりとため息をついた。
.
「やっぱり、やめよう」
そう思ってたのに、なぜか足が、図書室へと向かっていた。
中に入ると、たくさんの本の中で、一冊だけ光ってみえた。
表紙には「新しいことの始め方」と書いてある。
私は、自然とその本を開いた。
.
「新しいことをするなんて、ムリに決まっている。誰だって最初はそう思う。
でも、発明王のエジソンも、サッカーのメッシも、野球選手の大谷も、
みんな、新しいことをしたじゃないか。
成功とか失敗なんて、関係ない。
まずは一歩。
やってみよう。新しい自分に会いに行こう。」
きっかけなんて単純なものだ。
きっかけなんて単純なものだ。
その言葉は、私を動かした。
「ショートストーリーを書いてみよう。」
私も、あらたな自分に会ってみたいから。