2026年3月23日月曜日

大槻能楽堂さんから嬉しいお言葉を頂きました。

 2年生の音楽科では、以前(3/4)ご紹介した、伝統芸能『能』の魅力普及プロジェクトについて取り組んでいましたが、そのプロジェクトを取り組む過程で、プロの能楽師さんに「大切にしていること」や「子どもたちに伝えたいこと」について質問したところ、大阪にある大槻能楽堂さんから丁寧なご回答をいただきました。


この度はお問合せありがとうございます。

大槻能楽堂事務局の●●と申します。

現在の中学生の皆様が、このように高度な内容の授業に取り組まれていることに大変驚くとともに、能楽をテーマとして取り上げてくださっていることを大変ありがたく感じております。

お尋ねの件につきまして、事務局からの説明よりも、実際に舞台に立つ能楽師の言葉の方が、生徒の皆様にとってより参考になるのではないかと思い、弊財団の理事長 大槻文藏および大槻文藏の書生の稲本幹汰に話を聞いてみました。

その内容を下記にご紹介させていただきます。

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能が700年もの間 途絶えることなく上演されてきたのは、能が次代が代わっても変わらない普遍的な面白さを持っているからだと思います。能が面白いから、観たいと思う方々がいて下さっているから現在まで続いているのです。能は演劇です。歌と音楽と舞がある、つまりミュージカルです。内容の多くは鬼や幽霊が出て来る、超現実的、いわゆるファンタジーなものが多いです。

能は長い歴史がありますが、いつも新鮮なのです。それは能の持ってる面白さの性質が「人間の心」というものを扱っているということもあります。愛、憎、情、悲、喜、これらは時代が変わっても変わらないものです。また、実際に今年も去年も新作の能が作られています。

令和4年には能狂言で「鬼滅の刃」を上演しました。続編も上演しております。

子供たちに伝えたいことは、まずは“日本の音”に親しんでもらう、ということ。昔はお祭りのシーズンになると近所の会館や民家から三味線や笛の音がよく聞こえました。今は中々日常で日本の音に触れる機会が減って来ています。能だけではなく、もっと日本人の奏でる音というのを聞いて欲しいです。

なにより大事なのは、「生で聞く」こと。ぜひ能楽堂にも足を運んで、能の音を最大限引き出す為に建てられた「能舞台」で、生の能を観て欲しいと思います。

また、演者として特に重んじていることは、正しい継承です。長く伝え継がれてきた芸を正しく次世代に継承する。これもまた大きな役割だと思っております。

能を古臭い、難しいと考えずにぜひとも能に親しんで下さい。

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以上のような回答でした。

生徒の皆様にとって、少しでも授業の参考になりましたら幸いに存じます。本授業が、能楽や日本の伝統芸能に興味を持つきっかけとなれば、私どもにとりましても大変嬉しく思います。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。


本当に、丁重にご対応いただきありがとうございました。子どもたちにも、これらの内容を授業で伝えました。


子どもたちが考えた能の魅力普及プロジェクト①




子どもたちが考えた能の魅力普及プロジェクト②